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お茶の発がん抑制作用について、最初に統計的にその可能性が示されたのは昭和53年に発表された厚生省の人口動態統計です。
この中で静岡県のがんによる死亡率が、全国平均に比べてかなり低かったのです。
静岡県全体でみても、全国平均の20%〜30%と極端に低い地域があります。
それは静岡県中部の安部川流域と大井川流域にはさまれた一帯と、天竜川の上流や河川周辺の地域、県東北部地域です。
これらの地域は、緑茶の栽培地として全国的にも知られ、安部川上流は「本山茶」、大井川上流は「川根茶」の産地としてよく知られています。
安倍川と大井川にはさまれた地域は、本川根町、中川根町、川根町といういわゆる三川根があり、名だたる茶の産地です。
胃がんによる死亡率の低い三川根町と比較的高い静岡県内の町とを対象に、35歳から70歳までの住民に聞き取り調査を行い、お茶を飲む頻度を調査したところ、三川根町では他の町に比較して食事の時以外にも度々飲む人の割合が2倍以上と高く、とくに60歳から64歳の三川根町の男性は、全員が食事の時以外にもたびたびお茶を飲んでいました。
そのほか、茶葉の取りかえ頻度は、男女ともに三川根町ではお茶を飲むたびに取りかえる人が多いのに対して、他の町では1日2、3回つまり食事の時にのみ取りかえる人が多く、また、三川根町ではやや濃いめに出す人の割合が高いのか特徴的なことでした。
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